21 A/W taichimurakami “high neck coat”

high neck coat / taichimurakami size 6

inside shirt / taichimurakami size 6

displacement seam jeans / taichimurakami size 6

HANDLED PAPER DART OFFICER / CAROL CHRISTIAN POELL

Model   175cm    60kg

high neck coat / taichimurakami size 6

今シーズン一押しのコートの一つがこのタイチムラカミのハイネックコート。

モデル自体は数シーズン前からありますが、紙の糸を使用してのセレクトは今回が初めてです。

ハイネックのコートの印象だとモード色が強くなるのですが、こちらのコートはスポーティかつ武骨な表情。

不思議とタイチ氏が作るハイネックデザインはカジュアルに着用できる感じです。

使用された素材は、英国羊毛×紙の糸です。また紙の糸かと思いきや、そこはさすがのタイチ氏前回からモデファイ。

今回はプリント紙のベースを黒に変え、文字を白に、前回とは違うメランジ感を出すことに成功しました。これはもはや一種の染色体。

上記のようにスリットされた紙に撚りをかけ糸となっていきます。ベースが黒になるだけでまた違った表情に見えます。

昨年は色を出すときに紙の糸を染色し、生地に使用していましたが、タイチ氏曰く「それだと見えなくなる、、、見えていた方が面白い」、その結果この糸にたどり着いたというわけです。

生地をアップにしてみると、この白っぽく見えている緯糸のところが紙の糸(ブラック)です。案外生地に落とし込むと黒がベタっとせずにいい感じのメランジが出てきます。よーく見てみると文字が見えてきそうな気もします。

試しに生地サンプルから紙の糸(ブラック)を抜いてみました。写真では分かりにくいですが、間違いなくプリントされた紙の糸が登場(英語部分でした。)。当たり前ですが洋服になるとこれは出来ないのでちょっと感動です。

あと写真は分かりやすいように補強のコットン糸を取り外しました。本来はかなり細いコットン糸が補強の為、紙の糸に巻き付いています。強度も十分ということですね。

話はデザインに戻って、このハイネックの高さもポイント、日本人に合うように絶妙な高さに設定されています。あとネック周りのゆとりもありストレスが全くありません。

パターンで注目すべきはまずタイチショルダーと呼ばれる、フロントセットイン、バックラグランパターン。

そして、脇下の”アンインターセプション” アームホールを無くしよりストレスなく着用できることを実現した複雑パターン。

最後に背面の斜めに走った”メタルエッジ” 特殊な機械で生地の耳部分に金属繊維を使用。直線から曲線を表現する独自のパターン。

タイチムラカミのハイネックコートは素材、パターン、デザインすべてにおいて抜かりの無い仕上がりとなっております。

気になられた方はお気軽にお問い合わせくださいませ。

皆様のご来店心よりお待ちしております。

SHELTER2 斉藤

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