昨日無事パリに到着。
本日よりSHELTER2の2020-21秋冬コレクションのバイイングがスタートいたします。
今回のバイイングはSHELTER2を一時閉店とさせていただき、メインバイヤーの斉藤と私、山崎の2名で情報を発信して参ります。
例年以上に力の入った商品選びと、情報発信を行って参りますので、お楽しみいただければ幸いです。
今回最初に訪れたのは”BORIS BIDJAN SABERI”。
会場内の写真撮影はNGでしたので、ショールームのエントランスを1枚。
足を踏み入れると、そこには2階に渡りブランドの世界観が十二分に表現されておりました。
ボリスを素敵に着こなした各国バイヤーとブランドスタッフで賑わいを見せており、我々のテンションも一気に上がります。
2020-21AWコレクションのメインテーマは”TECHNO PUNK”。
常に前進し続けるテクノロジーとパンクの精神を組み合わせた、ブランドらしいトゲのあるコンセプト。
シーズンカラーの深いブルーは商品幅が非常に広く、人気のパンツやカットソー類だけでなく、ブーツなどもチェックしてまいりました。
当初今日は来ないと伺っていたデザイナー本人も登場し、訪れているバイヤーに対し、1組ずつ丁寧に挨拶まわり。
ブランドスタッフも非常に親切に我々を気遣ってくれ、ハードさの中にある真面目で丁寧なものづくりとリンクする人間味を体感することができました。
今回ご紹介のコレクションの入荷は少し先になりますが、先日当店には2020春夏の新作が到着しておりますので、まずはそちらをお楽しみくださいませ。
次に向かったブランドは”cornelian taurus by daisuke iwanaga”。
人通りの多い通りに面してショールームを構え、扉を開けるとずらりと並んだクロコダイルのアイテムがお出迎え。
次回コレクションのシーズンテーマは”有機的曲線”。
有機体(生物)の様に、多くの部分が集まり合い1つの集合体を形成する様をイメージソースに、
特徴的なジップの曲線デザインが生まれました。
岩永氏もこの曲線バランスには計算に計算を重ね、緻密なサンプル作成を繰り返しながらこの形に行き着いたとのこと。
新型”Motion boston”はボストンバッグとも、トートバッグとも言えるありそうでなかった新感覚のデザインに仕上がっておりました。
ブランドを継続する上で、毎回ハードルが高くなる新作発表。
こちらの新作もきっと長年ファンの方から、これからブランドのバッグを持つ新たなお客様まで
多くの方より高評価をいただくことができると確信しております。
もちろん我々もコーネリアンの大ファンであり、今回の旅のお供もそれぞれ長年愛用している同ブランドのバッグ。
新作アイテムはもちろん、今はブランドが制作していない往年アイテムの別注オーダーなど当店だけのスペシャル商品もご用意しておりますので、是非ご期待くださいませ。
続いて向かったショールームは新規取扱ブランド”ago”。
“LABEL UNDER CONSTRUCTION“デザイナーであるルカ・ラウリニ氏が手掛けるニュープロジェクトになります。
レーベルのニット技術を駆使しつつ、カジュアルに着られるデイリーウエアを中心にコレクションを展開。
パッと明るいカラーアイテムや、アメリカの美術家”Barnett Newman”とのコラボレーションなど、新鮮な打ち出しが多く見受けられました。
もちろんデザイナー本人からも、商品レクチャーもしっかり受け、直々にドリンクなども運んでくださいました。
謙虚、誠実、澄んだ心の持ち主である、ルカ氏が手掛ける新ブランド。ぜひ楽しみにお待ちくださいませ。
そして本日最後の訪問ブランドは”m.a+”。
まずは昨年のスペシャルオーダーイベントも大盛況いただいた新プロジェクト”sartor”。
今回も非常に希少で歴史的背景のある素材をもとに商品を制作。
その素材が出来上がるまでのプロセスを大事にしているプロジェクトのタイムトリップはいよいよ縄文時代まで遡ります。
博識高い学者たちの研究のもと、先祖が着用していただであろう状態に鞣した大変希少で価値のある鹿革をフォーカス。
鹿100頭に1頭ぐらいの確率でしか条件を満たす品質のものに仕上げることができず、誰もが知っている世界トップの車メーカー1社とサルトルのみがこの素材を使用しているとのこと。
その他超高級スーツ素材を使用したアイテムや、着物を用いたプロジェクトも引き続き行い、
他に類を見ない高いレベルでの商品作りの提案が行われております。
引き続き、今後の展開に目が離せません。
もちろんメインラインの”エムエークロス”も非常に見応えのあるコレクション。
ブランドならではの優しい雰囲気と色気が融合したチェック柄のファブリックや、
数年かけて完成させたレザーミニショルダーバッグなど、新商品も多数オーダーしております。
当店オーダー品以外の面白い商品を、多数目にすることができるのも展示会の醍醐味。
サルトルのような服の真髄を極めたマニアックな商品だけでなく、思わず見るとにやけてしまう遊び心満載の商品も我々を楽しませてくれます。
アマディ氏も終始ご機嫌で、時折目が会うと微笑みなら商品の説明や気こなしのポイントなど直々にレクチャー。
大きな収穫を得て初日のバイイングを終了することができました。
明日もう1日パリをまわり、続いてミラノへと向かいます。
こちらのブログに加え、当店インスタグラムではマネージャー斉藤がタイムリーにバイイング情報を更新中。
そちらも合わせてお楽しみくださいませ。
SHELTERⅡ 山崎
Mail