「taichimurakami」カテゴリーアーカイブ

2022AW “taichimurakami” style

昨日より販売を開始いたしました”タイチムラカミ”の新コレクション。

お待ちいただいていたお客様の反応には手ごたえがあり、早速数点動きが出ています。

本日は上下同素材でお楽しみいただける新作スタイリングのご紹介。是非ご覧くださいませ。

DISPLACEMENT work blazer  216,700円(税込)  着用サイズ7

CARGO LC TRS  103,400円(税込)  着用サイズ6

T-SHIRT U L/S  57,200円(税込)  着用サイズ7

PARA BOOTS “NTP04” /  GUIDI  212,300円(税込)

モデル 175cm 60kg

DISPLACEMENT work blazer  216,700円(税込)  着用サイズ7

毎シーズン改良が加えられ、シーズン生地でリリースされる定番「ワークブレザー」。

直線と曲線を上手く掛け合わせたオリジナルパターンは、見え隠れするパーツのアクセントと上手く調和がとれており、気取りすぎず軽すぎないエイジレスなスタイルに仕上げられています。

着心地の面では特に肩から肘あたりのフィット感が秀逸。身体に沿うライン運びが素晴らしく、羽織ると大変気持ちの良いジャケットです。

今シーズンのトピックは細くとも目に付くデザインシーム。2018年よりブランドアイコンの一つとして使われていたメタル(金属)の糸が今シーズン新しくアップデートされました。

“FLASH EDGE”・”FLASH SEAM”と名付けられたタイチ氏の新しいアイデアは、カメラのフラッシュなどの強い光を浴びることで反射する特殊なナイロン糸の開発。通常光が当たるだけでは普通にしか見えない糸に、一瞬の自己主張が起きる事をストーリーとしています。

基本的にこのナイロン糸は生地耳の部分、素材の両端に組み込まれているため、商品完成に至るまでに非常に特殊で型破りなパターニングが必要になります。袖、身頃と単純に生地を切り分け縫い合わせる事が出来ません。

点と点が寄り道しながら結ばれて、直線が曲線として意味をなす。非常に難解でパズルのような村上氏の服作りの背景には、デザイナーとしての強い創作意欲があるのです。

構成は4つボタンのスタンドカラーになりますが、襟は寝かせてご着用もいただけます。

前開きのラウンドも非常にキレイです。

カジュアルから少しドレスライクなスタイルにも振れるオールラウンダー。内装は背抜き仕様で、内ポケットが付いています。

使用しているファブリック”ZIMBAMWE COTTON HEVY”は、逞しい肌当たりでタフにお使いいただけます。分厚さは感じませんのでインナーはTシャツからニットまで幅広く。シーズンレスに使える事を意識してオーダーいたしました。

CARGO LC TRS  103,400円(税込)  着用サイズ6

当店ではナイロン素材でオーダーすることの多かったカーゴトラウザーズを、ジャケットと同じジンバブエコットンでご用意。こちらも扱いやすい仕上がりです。

“(UN)INTERCEPTION”と名付けられたオリジナルパターンにより、教科書通りにパンツを作ると股下に生まれる縫製線の交わりを排除。深くとも溜まらないバランスの良いロークロッチデザインを実現しています。

サイドには左側のみワンポイントのカーゴポケット。フラップのみが外側に出た工夫のあるデザインです。

T-SHIRT U L/S  57,200円(税込)  着用サイズ7

インナーも個人的にプッシュしたい良品です。

ブランドオリジナルの紙の糸”DNA PAPER”とウールを撚り合わせ旧式の吊り天竺編機で丁寧に編み込まれたジャージ素材。

白黒の迫力のある霜降り模様が秋冬スタイルの引き立て役を買って出ます。

こちらのトップスも先述のパンツと同様、”(UN)INTERCEPTION”のコンセプトのもと縫製線が交わらず、身体の動きの妨げを出来る限り軽減しています。

非常に軽く、触れるとじんわり暖かい大変優秀な一枚。今時期のジャケットのインナーにお困りの方は是非ともこちらご検討くださいませ。

PARA BOOTS “NTP04” /  GUIDI  212,300円(税込)

ご質問、ご相談もございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせいただけますと幸いです。

皆様のご来店・ご利用を心よりお待ちしております。

SHELTERⅡ 山崎

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“taichimurakami” new arrivals

“タイチムラカミ”より新入荷がございました。

一つ一つの商品に魅せ場を設けた渾身の服作り。今期も良品揃いです。本日より店頭、ウェブともに発売をスタートいたします。

“taichimurakami” COLLECTION

語るべき部分も多く、隅の隅までご覧いただきたい商品ばかりです。

サイズ選びのご相談、ご質問などもございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせくださいませ。

皆様のご来店・ご利用を心よりお待ちしております。

SHELTERⅡ

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2022秋冬バイイングレポート

今回は今週末よりスタート予定の2022秋冬ご予約会に伴って各ブランドのトピックやバイイング情報を発信していきます。

今年の1月後半から行われた2022秋冬バイイングのタイミングはまだまだ海外への渡航も難しく、ファッションウィークは一部のブランド以外、デジタル中心のバイイングとなりました。

実はデジタル故にいいこともあります。それはブランドと今まで以上に密に連絡を取り合い、洋服の詳細やサイズ感などフィジカルの時では自身の物差しで考えていたことを、リアルに数値化し確実にお客様へ届けることが出来るようになりました。

もちろんすべてのブランドがデジタルでは無く、代理店の協力のもと国内での展示会で実際に拝見できるブランドもあります。

どちらにしてもより良い商品を仕入れることに奮闘している事には変わりありませんが。

m.a+

ここ数シーズンの秋冬の中では一番バリエーションが豊富に登場したコレクションだったのではないかと思います。ニューモデルはもちろんのこと、新素材もヘヴィからライトまで幅広い。バイイング時は本当に悩みました。中でも柄が映えるコットンウールストライプはシャツとパンツでセットアップに、冬のメインになるコート類は素材感が引き立つようにブラックのみで取り揃えました。22春夏から継続してるハンドペイントシリーズも今回はロークロッチパンツでオーダー。昨年秋冬に好評だったルーズフィットのロングスリーブTシャツも別注で復刻し、2素材2カラーでご用意しております。

CAROL CHRISTIAN POELL

前にもお伝えしたように何の前触れもなく新作の連絡が来るCCP。彼らにとって完璧な製品を仕上げるのにはファッションの春夏、秋冬のルーティーンなど関係無いようです。今回の納品予定で目立った新作は無いのですが、長らくサイズ掛けしていたオフィサーのホース・ブラックや定番のダービーシューズ、レザージャケット類もいつも以上に発注しております。懐かしのカミソリネックレスも数量限定で復刻致しました。

Paul Harnden Shoemakers

2022秋冬で2シーズン目となるポールハーンデンシューメーカーズ。今回も前回同様に東京展で拝見させて頂きました。当店初の秋冬シーズンという事もあり行く前から非常に楽しみでしたね。夏には登場しないロングコート中心にシーズン素材も申し分無い出来で一瞬バイイングを忘れて自身の買い物になるほど。しかも今回のタイミングでここ数シーズン登場していなかったツイードが復活したとの事。WEBでの写真掲載が出来ないのが非常に残念ではありますが、是非店頭でお伝えしたいと思っております。

BORIS BIDJAN SABERI

2022秋冬はドイツの現代美術家・彫刻家・社会活動家のヨーゼフ・ボイスからインスパイア。彼のアートワークに触れたボリス氏は今回シーズンカラーに軍隊の色合いであるWehrGrün、FadedWehrGrünを登場させました。素材ごとに見え方が変わるオブジェクトダイにより、様々な表情で魅せるWehrGrün。ニューモデルのOVER SHIRT1.Dはオーバーサイズのデニムジャケットのようなデザイン。もちろん毎シーズン完売必須の定番のP11やP13も充実させております。

taichimurakami

今回大きなトピックとして”FLASH EDGE / FLASH SEAM”という技法が発表されました。

2018AW instalationで発表されたmetaledgeの、生地耳にステンレススティール(金属)を織り込みそれをedgeとし、また、特殊なパターン技術により、metal edge として可視化させたコンセプトが、4年の時を経てアップデート。通常光であれば、普通にしか見えない生地耳(またはseam)がフラッシュ光の時だけ反射し、自己(アイデンティティ)を主張する。この特殊な糸は光を反射する繊維に強度を保つ特殊な綿を撚糸するにより、生地に組み込む糸、縫製するための糸、を用途ごとに独自に開発。また別のトピックとしては人気のデニムシリーズにブラックデニムとルーズシルエットが登場。折り畳みのマウンテンパーカーも復刻され全てが一新されたコレクションとなりました。

toogood

2023秋冬はアーツ・アンド・クラフツ運動で有名なウィリアム・モリスからインスパイアされました。モリスが使用していたリバティープリントをtoogoodが過去のアーカイブから詮索し、今回toogoodの世界に落とし込みました。そのリバティープリントの生地でオーダーしたのはアイコン的存在の”THE DRAUGHTSMAN SHIRT”。コットンながらシルクのような滑らかな質感。今シーズン好評だったデニムのニューモデルも登場(THE SKIPPER JEAN)スタイルこそ大きな変化は無いのですが、毎シーズン置き換わる素材も見逃せないのがtoogoodですね。

Maison Margiela

今回のコレクションの中心的なアイデアは “Inverted Snobbrey”、ブルジョワ的な着こなしを捨てて、謙虚でリラックスした、簡単でインフォーマルな、しばしば未完成で生々しいものを高めたいという願望。デニムジャケットは大きくストーンウォッシュされたり、ペイントされたり、生活感のある “décontracté”な感じになっております。

GUIDI

いち早くパリでのフィジカル展示会を開催したGUIDI。世界的にクライアントが非常に多く、待ち望んでいた展示会でしたが、このタイミングでは伺うことは出来ないのでWEBでの発注となりました。今回はボリュームのあるモデル中心にセレクト、定番のダービーやバックジップでは物足りない方への提案としてチロリアンブーツやトレッキングブーツ、ビブラムソールのフロントジップなど当店初お披露目のモデルもありますのでご期待下さいませ。

WERKSTATT:MÜNCHEN

今回のタイミングから国内代理店が間に入り、ブランドと日本の架け橋を作ることによってデザイナーのクラウス氏と共に日本市場を盛り上げていくことに。今まではパリでの展示会とコンタクトはドイツの工房のみでしたが、国内代理店が入ることによりサイズ違いの客注やリペア、ポップアップなどのイベントも開催することが出来ます。第一弾として8月6日からお盆までイベントを予定しておりますので是非このタイミングで充実のラインナップをご覧頂きたいと思っております。

PORTER CLASSIC

2月に東京展へ行ったときにまず驚いたのは商品バリエーションの多さです。ブランドの方も「過去最大級に多いと思います。」とのこと。様々なスタイルがあり非常に悩ましい内容だったのですが、今回はどちらかというとアウトドア・ミリタリーに絞ってセレクトしてみました。国産ブランドならではの丁寧なディテールは他ブランドでは見れないアイテムに仕上がっております。

cornelian taurus by daisuke iwanaga

2022秋冬 ”原点と洗練” ”origin and sophistication”

原点である手作業とパッチワーク、機能性が凝縮された複雑なコレクションをより洗練したものに。初のコレクションから現在までに洗練されたシェイプ、バランス、機能性を意識したシンプルなものに原点である手作業、この二つの要素をそれぞれミックスさせながら表現したコレクションとなりました。パッチワークはより複雑化され綺麗な表情に。シンプルなデザインにはダイアゴナルカットで構造的に他では見れない技術を落とし込みました。また廃盤になってから未だに問い合わせの多いモデル”vine tote”を数量限定で復刻致します。この機会に是非。

7月16日(土)からは当店ホームページで2022秋冬のご予約会(WEB会員様限定)をスタートいたします。

閲覧方法等は明日のブログで改めてご案内いたしますので、もう少々お待ちくださいませ。

皆様のご来店心よりお待ち致しております。

SHELTERⅡ 斉藤

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2022SS early summer style

t-shirt US.S / taichimurakami  49,500円(税込)  着用サイズ6

P28.4 PANTS / BORIS BIDJAN SABERI  138,600円(税込)  着用サイズS

CLASSIC DERBY “992” / GUIDI  126,500円(税込)

モデル  175cm 60kg

t-shirt US.S / taichimurakami  49,500円(税込)  着用サイズ6

本日も夏に向けたスタイルをご紹介させていただきます。

タイチムラカミの今期のTシャツは昨今の流れを汲んだ適度なルーズフィット。身幅をしっかり設け、着丈もやや長く、肩の力を抜いてご着用いただけます。

ファブリックは、ブランド渾身のオリジナルの紙素材”DNA GENOME PAPER”をコットンでカバーリングしたジャージ生地。

本来ざらつきが強くなる紙糸は、旧式の吊り天竺編機で編むことにより出来る限りソフトに仕上げられています。

通気性、強度にも長けており、夏に活躍することは間違いありません。

弧を描くバックスタイルは、ブランドが長年採用している独自パターン。

脇下には縫い合わせが出来ないよう複雑に設計されており、動きをなるべく制限しないよう工夫が成されています。

裾にはアクセントのロックステッチ。この一手間が見栄えを良くし、1枚での物足りなさを解消します。

P28.4 PANTS / BORIS BIDJAN SABERI  138,600円(税込)  着用サイズS

CLASSIC DERBY “992” / GUIDI  126,500円(税込)

ボリスのイージーパンツはトップスがTシャツ1枚でも頼りになります。

伸縮性のある薄手のコットンで、夏を意識しご用意した1本。

サイドのベルトを引き上げることで、裾が持ち上がり8~9分丈のスタイルもお楽しみいただけます。

ヒップのゆとりも少しは、暑さしのぎになるかと思っております。

足元はレザーで合わせて少し硬派な印象作り。

GUIDIの短靴はこうしたスタイルにマストです。是非お試しくださいませ。

ご質問などもございましたら、どうぞご遠慮なくお問い合わせいただけますと幸いです。

皆様のご来店・ご利用を心よりお待ち致しております。

SHELTERⅡ 山崎

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Japanese brand fair  6月2日(木)~ 6月14日(火)

-Japanese brand fair-

6月2日(木)~ 6月14日(火)

いつもSHELTERⅡをご愛顧いただき誠にありがとうございます。

上記期間中”ジャパニーズブランドフェア”と題しまして下記特典をご用意させて頂きました。

▼特典 ”対象ブランド10%還元 Coupon”をプレゼント!

※当店でのお買い物にご利用いただける、対象ブランド10%還元 Couponをプレゼントさせていただきます。

対象ブランド

cornelian taurus by daisuke iwanaga

PORTER CLASSIC

taichimurakami

※期間中1回のみご利用可能です。

※店頭、通販ともにご利用可能。店頭でのご利用の際はこの投稿に掲載しております画像をスタッフにご提示くださいませ。

通販でのご利用の際は、ショップクーポンコード “JBFC” をご注文お手続きの際にご入力下さいませ。(お支払い方法の設定画面にクーポン入力項目がございます。)

商品代金に10%還元が適用されます。

※ご注文後の変更やクーポン使用は受け付けておりません。あらかじめご了承くださいませ。

以上につきましてご不明な点がございましたら、ご注文前にメールやお電話でお気軽にお問い合わせを頂けますと幸いです。

皆様のご来店・ご利用を心よりお待ち致しております。

SHELTERⅡ

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“coin” work blazer / taichimurakami

先日入荷した”タイチムラカミ”の新コレクション。

デザイナー村上氏の取り組みは年々哲学的になり、相変わらず我が道を突き進んでいる最中です。

新ジャンルの確立や新たな提案にも力が入りますが、それと同じく注目したいのが今まで大切にしてきたオリジナル技術のアップグレード。

本日ご紹介する商品もブランドが以前発表したスタイルを改良した素晴らしい作品です。

“coin” work blazer / taichimurakami

ひょうり‐いったい 【表裏一体】をコンセプトとしたブランドオリジナルの製作プロセス”COIN”(コイン)。

上の写真のジャケットは左右どちらも同じもの。それぞれ面を返して並べて撮影しております。

カタチ、輪郭は同じ。しかしながら表裏でデザインの異なる硬貨(コイン)とイメージをリンクさせたリバーシブルで着られるアイテムです。

片側の面はシックなオリーブブラウン。シームテープが張り巡らされた少々エッジの効いたデザインが目に付きます。

このアクションには特別な接着剤が使用され、縫い目を湿気や水から守りながら強度を向上させています。

パターニングをなぞるようにテープが貼られ、この1着が洋服としていかに特異かを表現。服作りのセオリーからは大きく外れた設計を目で追わせる重要なアプローチです。

バックスタイルのシームもとても印象的。アースカラーに似つかないやや工業的な光沢が良い刺激になっています。

私自身もこの複雑構造を文字にするのに苦戦しておりますが、じつはすべてのシームは脇下を通っておらず、どれもお互い交わらないルートでそれぞれの役目を果たしています。

着用時のストレスの発生源となり得るアームホールという概念を無くし、身体の動きを極力遮らないよう熟考の末に誕生したアイデア。

ブランドの代表的な技法のひとつ”(UN)INTERCEPTION”に基づいた完全オリジナルの製作プロセスです。

こちらの面は両サイドにアウトポケット。フロントは細い棒状のデザインボタンを使用します。

そしてここからはアナザーサイドをご覧いただきます。

こちらは表面的には落ち着いたシンプルスタイル。

今回使用している生地は経糸と緯糸の合わせ方によって生地組織や色目の二面性を表現。表地と裏地を2枚用意しそれぞれを縫い合わせる従来のリバーシブル製法と違い、両面の色味がそれぞれに混ざり合います。

ブランドのカラー表記はブラックとなりますが、やや茶色味の入った浅い黒と言った印象です。

シームテープの目立った面とは打って変わって、非常にクールで落ち着きを感じます。

表裏でガラッと変わる空気感。着る面によって気分を大きくスイッチ出来そうです。

ボタン、ポケットのディティールもそれぞれ、両面で異なります。

こちらのフロントはお馴染みの端が掛けたデザインボタン。サイドポケットには開口の調節機能となるジップが付いています。

タイチムラカミの製品で用いるパーツはどれもブランドオリジナル。金具は贅沢にシルバー925製です。

最後に注目いただくのがファブリック。

今回使用している生地の組成は27%の紙が含まれています。

これは”DNA GENOME PAPER”という村上氏が2020AWシーズンより取り組んでいるとてもユーモラスなプロジェクトから成るもの。

「この製品は素材製作から企画、縫製までの全工程を日本国内で村上太一が行っています。」

上記文言が繰り返し印刷された特別な紙を平紐上にカットし撚り合わせた糸を開発。

この「紙の糸」は日本が誇るいくつもの最先端製紙技術が駆使された衣服にも使えるもので、村上氏が手掛ける多くの素材に混ぜ込まれています。

紙を衣服に用いるという考え方は奈良時代には既に日本で生まれており、その歴史は麻や綿よりも古いという一説も。

「この作品を誰がどこで作ったのか」

この証明を日本古来の技術からヒントを得て、まるでDNAかのように衣服に遺します。

今回ご紹介しているジャケットの素材は、ヘンプ、コットンに紙の糸を混紡し、非常にドライで風通し良く仕上げられています。

着用時、肩に乗る感覚がほとんどなく、手に取っていただくと驚く軽さです。

表面のざらっとした触感は肌への密着を抑え、少し汗ばむ梅雨時期などの不快さもきっと和らげてくれる事でしょう。

“coin” work blazer / taichimurakami

今この記事を書いている4月下旬でもまだ少し早く感じるような軽涼感。5月以降の大活躍が目に見えています。

今から使える羽織お探しの方には素直にお勧めできる1着。是非ご検討くださいませ。

皆様のご来店、心よりお待ちしております。

SHELTERⅡ 山崎

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[RE-EDITION]“taichimurakami” 3 layer nylon.

“タイチムラカミ”の2022SSコレクションより、ブランドを代表する拘りのマテリアル”3 layer nylon.”シリーズの2型が到着。

改めて皆様に商品の良さをお伝えできればと思い、以前作成した特集記事を新商品も交えて再編集いたしました。

日々進化を続けるブランドの創作活動。すでに一度お読みいただいた方も再び目を通していただけますと幸いです。

年々ファッションアイテムとしてのアピールが増えているナイロン製品。

開発技術の進化、ファッション層をターゲットにしたアウトドア業界の取り組みなど理由は様々ですが、

[ナイロンウエア=道具]と断定する考え方はもう社会には残っていないのかと思います。

私自身もランニングや登山が趣味でウエアもよく見ますが、機能・デザインともに優れたものばかりで格好悪いものを見つけるほうが難しいスポーツギアの戦国時代。

そんな選択肢が無数にある中、当店には「こんな製品は他にありません」と自信をもってお伝えできる手の込んだナイロンウエアがございます。

本日は”taichimurakami”の”3 layer nylon”シリーズをご紹介させてください。

若くしてブランドを立ち上げ、当店とも長いお付き合いになっているメイドインジャパンブランド”taichimurakami”。

まだ30代の村上氏ですが、服に関して造詣は底知らず。

服作りに狂った程のこだわりを持つ彼の作品は、当然スタイリングを並外れた玄人に仕立て上げてくれますが、

もの一つを作る上でのテーマやプロセスにも天才的なアイデアが織り込まれていて服好きの心に刺さります。

今記事の主役となる「3レイヤーナイロン」も制作にかなりの手間をかけたオリジナルファブリックです。

いわゆる3レイヤーというのが3層構造のナイロン素材。

メンブレンと呼ばれる非常に薄く柔らかい膜のような素材がベースとなっています。

水は通さず水蒸気ならギリギリ通す目に見えないほど小さい穴が無数に開いており、ウエアにすると体は濡らさず蒸れは逃がすという画期的なファブリック。

しかしこのメンブレンだけで洋服などに用いるには少し柔らかすぎるため、両面を別の生地で挟み込みます。

これが3レイヤーと呼ばれる所以。表側は防水などのポテンシャルを引き上げ、内側は肌当たりなどに配慮。防水と透湿が両立しアウトドア製品などでも最上位とされる高品質素材となっているのです。

その特性の裏をうまく突いたのが”taichimurakami”のオリジナル3レイヤーナイロン。

なんと表面の防水機能を一度剥がし、中心生地に後染を施すというアプローチ。染色後は再び3層の状態に戻します。この工程には非常に高い技術とリスクが伴い、もちろん追加コストも生じます。

この手間を惜しまず多くのリスクをクリアすることで通常のナイロンでは成しえないランダムな色ムラが生まれ、洋服の風合いとしてデザインに浸透。

均一でないという点は量産の既製品で考えるとエラーと判断されてしまいますが、ファッションとして見ると革物やデニムと同じく味として楽しむことができるのです。

mountain parka origami sleeve

ここからは実際に商品を見ていきましょう。

こちらはナイロンウェアの王道「マウンテンパーカ」。ブランド初期から作り続けているタイチを代表するアイテムの一つです。

当初からリブにヘヴィージャージを用いたり、すべての金具にシルバー925を使用したりとファッション的アプローチも目立っておりましたが、”3 layer nylon”の誕生でデザイン性もさらに向上し、なおかつ機能面も進化いたしました。

形は一見すると基本に忠実ですが、実際の構造を見てみると非常に奇抜で入り組んだパターンで製作されています。

村上氏が編み出したいくつかの独自製法。その中でも代表的な”(UN)INTERCEPTION”は縫製の手順やパーツ取りにも手間をかけ、着心地の最適化と服作りの芸術性を突き詰めたオリジナルテクニック。

量産的な考えが一切感じられない設計により、この一着はその他多くの同類項から距離を取ります。

high neck coat origami sleeve

こちらはジップタイプのハイネックコート。

ロング丈の醍醐味と言える裾までの流れがナイロンでうまく現れており、デザイン性の強いアイテムとの組み合わせも難なくこなします。

この生地は防水透湿だけでなく、風や汚れの付着も最小限に抑えるため、様々な季節や環境で着用が可能です。

半袖から厚手のニットまで合わせられる着回しの良さもこのアイテムの魅力と言えるでしょう。

work blazer origami sleeve

こちらはブランド定番のジャケット”work blazer”。

ウールなどで作るとクラシックに仕上がる人気のブレザーですが、”3 layer nylon”で仕立てたモデルも非常に人気があります。

後染めによるムラと硬さの少し取れた風合いで天然繊維さながらの自然体を表現。

恐らく真っ新なナイロンを使用すると、ハイテク×洋服のいかにも今っぽい雰囲気に仕上がるかと思いますが、こちらのジャケットはもはや渋さすら感じさせてくれます。

綿や麻など日々変化の出る素材との相性も素晴らしく、その部分では一般的なナイロンと圧倒的な差が開きます。

裏の縫い合わせ部分にはシームテープをつけた防水仕様。

もちろんのこと軽量で、雨にも強いとなるとかなり心強く感じるのではないでしょうか。

この1着を手に入れるとお持ちのいくつかのジャケットの立場を奪ってしまうかもしれません。

mountain parka origami sleeve

こうしたアウトドアミックスもひと昔前は上級者のテクニックでしたが、今は完全に市民権を得ているかと思います。

異素材との組み合わせや外しテクで生まれる違和感などが、一般的にも個性として認められるようになった昨今。

要はなんでもありな世の中ではありますが。ロゴの入った大手アウトドアブランドのウエアに、クタクタに仕上がったリネン素材のシャツや、履き込んで色も大きく変化したヘヴィーコットンのパンツなどを無理に組み合わせる必要はないかと思います。

そこに目をつけて開発されたのがタイチムラカミの”3 layor nylon”。

妥協を一切許さない服オタクに向けた唯一無二のナイロンウエアと言ってしまって問題ないでしょう。

必要なものだけあれば生きていける。今のコロナ禍によって多くの意味不明な礼儀やマナーは淘汰され、服選びにおいても非常にミニマルな消費が実現するようになりました。

便利なもの、使いやすいものが簡単に手に入り、それを利用することに周りの目を気にする必要は特にありません。

そんな現代において「娯楽」とはいったい何なのか、モノにこだわる理由について改めて考えた方も多いのではないでしょうか。

人の手だけでは絶対に作れないハイテクものに歩み寄り、あえて人の手で細工する。

“taichimurakami”の取り組みには非常に現代的な職人観を感じます。

昔から変わらない老舗の職人技術はもちろん最高で、時代の流れが加速するほどその価値は高まりますが、その流れをうまく読み、自己表現を続ける若手デザイナーの存在も服好きの私たちは無視することはできません。

両者の価値を理解し、自分に合わせて選ぶ楽しさこそ、我々現代人に与えられた贅沢なのではないかと私は考えています。

昔ながらの頑固な職人像と、今を生きる現代的な人物像が交差する唯一無二のファッションブランド”taichimurakami”。

非常に贅沢で刺激的な作品ばかりが当店にも並んでいます。

是非ご興味お持ちいただければ幸いです。

SHELTERⅡ 山崎

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“taichimurakami” new arrivals

“タイチムラカミ”より本日2022春夏の第一納品がございました。

“coin”(表裏一体)をテーマにリバーシブルのデザインで作られたライトジャケット。

そしてブランドを代表する”3 layer nylon”シリーズより、マウンテンパーカと新型パンツが到着しております。

相変わらず我が道を行く村上氏渾身の力作を、是非お楽しみくださいませ。

先程HPへの掲載も完了しております。

“taichimurakami” colleciton

サイズ感などご質問もございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。

皆様のご来店・ご利用を心よりお待ちしております。

SHELTERⅡ 山崎

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2022春夏ご予約会 12月4日 (土) ~

いつもSHELTER2をご利用頂きありがとうございます。

先日のブログでも告知しておりました2022春夏の先行ご予約会が本日12月4日(土)よりスタートとなります。

商品ページにはそれぞれ次回の入荷予定商品のサンプル画像、入荷予定サイズ、簡単な説明文を掲載。

当店ウェブ会員様はホームページにログインいただきますと、トップページのブランドリスト内に[2022春夏ご予約会]が表示され、そちらのページから商品の閲覧が可能です。

当店HPへの会員登録がまだのお客様は是非この機会にご登録下さいませ。

★ご登録手順とご予約の流れ★

ホームページ最下部の【会員登録はこちらから】をクリック

↓↓↓

各種必要事項記入後【登録完了】

↓↓↓

登録後、ホームページ最下部の【ログイン】をクリック頂き会員ページへ。

ブランドリスト内に【2022春夏ご予約会】が表示され、そちらから特設ページをご覧いただけます。

ご予約・入荷連絡のご希望やご質問等は商品ページの【Contact】よりメール、もしくはお電話でお気軽にご連絡いただけますと幸いです。

店頭には一部ブランドの生地サンプルやカタログなど、より具体的に商品をイメージいただける資料もご用意しております。

どなたでもご覧いただけますので、ご興味ございましたら店頭スタッフにお気軽にお声がけくださいませ。

皆様のご来店心よりお待ちしております。

SHELTERⅡ

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2022春夏バイイングレポート vol.1

今回は今週末よりスタート予定の2022春夏受注会に伴って各ブランドのトピックやバイイング情報を発信していきます。

未だに海外の渡航は難しく、ファッションウィークもフィジカルではなくデジタルの展示会が中心です。デジタル中心のバイイングは今回で3回目となり、慣れてきたような気がしますが実際は本当に良いバイイングが出来ているのか?と疑問に思うこともあります。こればかりは今までの経験と実績からより良い内容を模索する以外他ならないので奮闘中ですね。

m.a+

前回同様のビデオプレゼンテーションとWEBオーダーシステムのm.a+。ビデオの内容が前回とは打って変わって映画のワンシーンのような情景でした。リラックスシルエットのアイテムが目立つコレクション群でシーズンカラーの”MEDITERANEA”は地中海の深い海の美しいブルー、レザーや布帛にも使用されており春夏のスタイルのアクセントに間違いなし。ブランドでは珍しくショートパンツ(クロップドパンツ)の種類も豊富に取り揃えております。

BORIS BIDJAN SABERI

スペインのバルセロナのショールームでは展示会が行われていましたがさすがに伺うことは難しいので前回と同様にWEBでに発注となります。今回のトピックは”職人”からインスパイアされたアイテム。整備士、銅鉱夫、が実際に使用した場合の汚れや色落ちを再現したP13D.TFなどがございます。人気のパンツシリーズもタイトシルエットからバギータイプ、夏にぴったりなショートパンツと幅広く取り揃えております。

CAROL CHRISTIAN POELL

前回の新作発表で公開されたU-OFFICERなど定番アイテムに加えてちょっと変わったアイテムも少しだけご用意しております。最近では20代から50代までの幅広い層に愛されるCCP。完璧を追求し長年続けてきたことが世代を超えて新たなファンに繋がっていることと思います。またパーソナルオーダーの相談も日に日に増えてきております。

taichimurakami

このタイミングからコレクションの発表を不定期に変更すると宣言したタイチムラカミ。

以前彼の展示会に伺っていた時に何となく言っていた事で、

”コレクションを製作する6ヶ月の期間で出来るものと出来ないものがある、出来ないものは諦めざるを得ない。完成しないものは捨て、新たなシーズンのコレクションを作ることに疑問がある、、、。”と村上氏。

コロナ禍で大きく変わった状況の今、変化を望んだタイチムラカミ。従来のtaichimurakami を” SIGNATURE “ラインとし、今後はコンセプトごとにライン分けし発表していくとの事。自由な発想と時間にとらわれない彼の作品に期待です。

toogood

年々ファッション層への認知度が増しているように感じるトゥーグッド。日本国内でも展示会で実際に商品サンプルを見ることができる貴重なブランドです。次回の春夏は名作”THE EXPLORER COAT”が復活。新たなデニムも3型リリースとなり店頭に並べるのが今から楽しみです。

GUIDI

相変わらず世界的にも人気を博しているGUIDI。毎シーズン数えきれない新作が発表されています。中でも近年のファッションシーンに合わせたレザー素材のバスケットシューズを発表。世界一有名なバッシュ、”〇-ダン1”からインスパイアされたGUIDIの新作スニーカーから目が離せないです。

Maison Margiela

ここ数シーズンはコレクション色が強かったのですが、今回のマルジェラは往年の再構築を筆頭にアーティザナル色が強いアイテムが目立ちましたね。インディゴのデニムアイテムも多数登場。中でもサマースタイルにぴったりなジャーマントレーナーデザインのエスパドリーユもリリースされました。

PORTER CLASSIC

まだ暑さが残る8月に東京展へお邪魔しました。GINZA5の一角で行われた展示会は大勢のクライアントが訪れており凄い熱気。広いスペースの中カテゴリーごとに分けられそれぞれの商品の世界観が分かりやすく表現されておりました。メインはコットンギャバジンの素材のコートとパンツ、もちろん春夏には欠かせないロールアップシャツ(ギンガムチェック・リネン)もセレクト。日常の上質なお洒落着はまだまだ健在です。

WERKSTATT : MUNCHEN

数シーズンお休みしておりましたが、また少しづつ再開していきます。久々の連絡にも快く対応してくれたワークスタットミュンヘン。相変わらず洗練されたデザインは改めてシルバーの魅力を感じさせてくれます。シルバーアクセの流行りと言いますか、以前よりシンプルなアイテム中心にセレクトさせて頂きました。

以上2022春夏ブランド情報でした。

12月4日(土)からは当店ホームページで2022春夏のご予約会(WEB会員様限定)をスタートいたします。

皆様のご来店心よりお待ち致しております。

SHELTERⅡ 斉藤

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