m.a+ (エムエークロス) C174- JM8 SPIRAL BODY UNLINED COAT を解説してみた。

m.a+ (エムエークロス) 

C174- JM8 (ミディアムジャージ)

SPIRAL BODY UNLINED COAT

約6年ぶりの復刻となったm.a+の名作スパイラルボディコート。2015年秋冬に発表されたスパイラルシリーズは見た目の美しさはさることながらパターンが実に巧妙。

マウリツィオ氏の洋服造りの原点である人体の沿ったパターン。パターンは螺旋を描く、、等と言っても全く伝わらないので今回は写真を使いながら説明します。

スパイラルコートの身頃は①~⑤までの5枚のパターンで形成されております。見ると分かるように螺旋状に5枚のパターンが繋がっているのがよく分かります。

特に①と②の間にはアームホールがあるのでそれも考慮したパターン、パターンもそうですが縫製も頭が痛くなりそうな高度な技術が要されます。

本来洋服のパターンは均一、正確、生産性を考えたものであるのが一般的です。しかしこのパターンはそれを無視し、作り手の技術により完成できる複雑さ。

パターンはあるものの縫製の度に調整を施しながら製作していくのです。

そして出来上がった商品は美しいシルエットとともに勿論サイズごとに均一性がある商品。これぞまさに職人技。

あと実は均一じゃない部分が一つあります。

SPIRAL BODY UNLINED COAT

こちらは同型で別素材の写真です。同じ品番なのに何が違うかというと、生地の縫い合わせ部分に違いがあります。

先に紹介したジャージ素材はステッチとカットアウト、後で紹介した布帛素材はステッチが見えないように縫製されております。

なぜ素材によってデザインが異なるかというと、これはすべてのm.a+のアイテムに言えることで、モデルとファブリックの組み合わせをその都度マウリツィオ氏自身がすべてチェックしディテールや柄の配列などを決めています。

なのでルールは無く感覚です。時期によっては昔と違うなんてことももちろんあります。まあ、そういうのが楽しいんですけどね。

ちょっと駆け足で説明させて頂きましたがいかがだったでしょうか。また違うアイテムも紹介出来たらと思います。

SHELTER2 斉藤