例年であれば6月頃にご覧いただいている次回春夏のバイイング情報。
今年は”COVID-19″の影響で展示会が開催できないブランドや実際に我々が出向くことのできないケースが多く、
主にオンラインオーダーという新形式で知恵を絞りながら発注を進めています。
そんな状況が続く中、非常に貴重な国内の展示会。
先日は当店と同じく神戸を拠点に置く”cornelian taurus by daisuke iwanaga”のアトリエを訪問してまいいました。
神戸の中心地、三宮エリアから電車で2駅ほどの地区に位置するブランドの本拠地は、真上を電車が走る高架下。
夜遅くまで電車の走行音があり、音の出る作業も周囲をあまり気にせず行えるという理由から、
こうした立地を好む職人の方は多いそうです。
写真の”Cultivate Gallery”はアトリエの隣に併設させれているレンタルスペース。
普段は一般のクリエイターの方に提供されていて、高い天井、拘りの什器、解放感のある空間が素敵です。
今回は特別にこちらで商品を拝見させていただきました。
2021春夏のシーズンテーマは”過程と場面” “process and scene”
素材からコレクションが出来上がるまでの過程と、
バッグ、小物を使う場面(シーン)をテーマに多くの新提案が我々を待ち受けていました。
昨今のファッション業界の常套句となっている”サスティナブル”、”リサイクル”という考え方を、
素材の過程を明確にすることでしっかりと伝えたいという岩永氏の思いが込められています。
皮革産業は、世界最古のリサイクル産業と言われ、約5000年前から動物を食した後の皮で、衣服、鞄、靴、テントなどを作っていたと言われており、
現代でも革は食肉の副産物として我々の生活に活用されています。
その過程を明確にするという意味も込めて、北海道、青森と産地を明確にした新素材が登場。
また今回のテーマの内側にある、”副産物”、”リサイクル”という考えから、ブランド初のリサイクルナイロンを用いた商品がリリースとなります。
長くコーネリアンの作品を見てきた方々も、上の写真をご覧いただくと大きな変化を感じていただけるかと思います。
今回当店のセレクトはいつも以上に新作中心。来年春ごろまでの入荷予定となっております。
どうぞご期待くださいませ。
SHELTERⅡ 山崎