2020 A/W m.a+【エムエークロス】 C310 WVSH バイイングを振り返ってみる

先日入荷したm.a+の新作の中からバイイング時に思い入れのあるコートがあります。

C310 WVSH HIGH COLLAR WIDE COAT  (ハイカラーワイドコート)

このコートが納品される半年前、パリのバイイング時のお話です。

m.a+の展示会場には数多くのサンプルが並びますが、1型に対して1生地のみのサンプルしか無く、例えば違う生地で製作したい場合は生地スワッチやその生地を使用しているサンプルを見ながら決めます。

おおよそ4cm×3cmほどの生地サンプルを眺めながら、想像を膨らませ、洋服にした時の生地感や重量、型に対しての生地セレクト良し悪しなど、注意点がかなり多いのです。

そんなリスクがある中、サンプルから良さそうな生地(写真左)を発見、今回は柄物に惹かれました。

早速ハイカラーワイドコートで検討してみます。

実際の展示会では写真右のサンプルが並んでおり、生地スワッチは4cm×3cmだと柄が分からないので左写真で確認。

想像力豊かでもこれは難しい。

実はこのような柄物の生地の場合、マウリツィオ氏が考える最高の柄の配置を自身で決めます。

一瞬かなりトリッキーな配置になったら、、、とも思いましたが、マウリツィオ氏にかかれば僕らみたいな並みの人間には出来ない素晴らしい配置になると思いオーダーしたという流れです。

それで先日入荷したコートを見たときには想像以上の出来に感動。

絶妙なシンメトリーとアシンメトリーのバランス感、さすがのマウリツィオ氏です。このコートに対して最高の配置はこれなのです。

実はライニングにも拘り、ブルー系のウール・ポリアミド・エラスタン素材。裾からちらりと見えるところがポイントです。

そんな最高のコート、気に入ったお客様の特別でありたいという思いで46サイズの1着のみ製作しました。

このハイカラーワイドコートは46サイズでおおよそ44~48まで対応できるぐらいのレンジ幅も魅力。

実際に試着してみるとさらに良いのが分かりますね。

気になった方はまずは試着してみてください、コートとは思えぬ軽快さ、これでハートも鷲掴みです。

ご来店、お問い合わせお待ちしております。

SHELTER2 斉藤